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「歌麿のBeauty 栄枯盛衰展」10/28〜11/2

刑事政策と人足寄場ファンのみなさん

日本犯罪社会学会の創始メンバーであり、犯罪学のオーソリティーである横山實氏(国学院大学名誉教授)。実は浮世絵のコレクターでもあります。いま、NHKの大河ドラマ「べらぼう」で蔦屋重三郎と喜多川歌麿が注目されています。同じ時代、日本の刑事政策の起源灯される石川島人足寄場(1780年)が開設されました。その設立者である老中松平定信や火盗改長谷川平蔵は、江戸文化が成熟の域に達しようとする時代に人足寄場を創ったのです。
この度、歌麿のBeauty 栄枯盛衰展」(10月28日〜11月2日(於)下北沢武蔵屋画廊)が開催されます。横山先生のお話もあります。
そんな時代背景を思い浮かべながら、是非、足をお運びください。
2025年10月31日
刑事司法未来 石塚伸一

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世界中が更生を前提に刑事施設を変化させる18世紀。その時に日本でも産声をあげたものの1つが、まさに石川島人足寄場です。
20世紀前半のシカゴ学派が発展したように、急速に人が増え、芸術が栄え、商業が拡大し、街が発展する場所では社会病理が必ず発生します。人足寄場ができるに至った同時期の浮世絵を目で見て感じることで、様々なことを受け取れるのではないでしょうか。

丸山泰弘

202510 歌麿展